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蒔絵・研究日誌

「蒔絵博物館 高尾曜のホームページ」の併設ブログ。
日々の研究の活動報告、展覧会観覧記録や歴史の話など、つれづれなるままに書いています。
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原羊遊斎作/中村仏庵書「蓮蒔絵入子鉄鉢」


蒔絵博物館にひさびさに新出資料を展示しました。原羊遊斎作/中村仏庵書「蓮蒔絵入子鉄鉢」です。1999年に発見して以来、初めての公開です。全体に真っ黒で地味な作品です。黒漆がつやつやで、撮影も大変でした。
 この作品は蓮の花弁の石目が地の黒蝋色塗の下にあると思っていました。先に蓮の花弁の石目を作り、それを金貝で覆って黒蝋色の地塗を行い、完成してから金貝を剥がす、そう思っていました。しかし蒔絵博物館の解説文を書きながら、そんな面倒なことを羊遊斎がするだろうか、と思い始めました。そこで顕微鏡で撮影してみました。すると石目は地塗の上に載っていることが判りました。通常の高蒔絵と同じことです。石目が非常に薄く、手際良く付けられていたので、石目が下にあるように錯覚していたのです。ついでなので、鉄鉢周囲の文字の赤銅粉銀蒔絵の文字「佛庵」印朱石目も撮影してみました。全体に真っ黒ですが、そこに黒で表す方法としては、黒石目と赤銅粉と銀粉と三種類の方法を取っていた訳です。もっとも銀粉は製作当初は真っ白だったのです。ですから「壽阿弥陀仏十二資具之一」は、目立っていたと思います。


蓮の花弁の黒石目部分 顕微鏡写真 倍率50倍
右上が黒蝋色塗地
左下が蓮の花弁の黒石目と、その上に黒漆で引かれた花弁の筋


文字の赤銅粉高蒔絵部分 顕微鏡写真 倍率50倍


文字の銀粉高蒔絵部分 顕微鏡写真 倍率50倍
銀粉の錆が全体に覆い光沢が増しています


「佛庵」印の朱石目部分 顕微鏡写真 倍率50倍
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