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蒔絵・研究日誌

「蒔絵博物館 高尾曜のホームページ」の併設ブログ。
日々の研究の活動報告、展覧会観覧記録や歴史の話など、つれづれなるままに書いています。
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白山松哉・柴田是真煙管筒
 たまたま買い物に行ったデパートで古本市が開催されていたので覗いてみました。ふと目に留まったのは『江戸っ子』という雑誌の表紙の金工鍔で、シリーズが20冊ほどありました。この雑誌は1974〜1989まで隔月(後に季刊)だった雑誌で、小林礫斎の特集号を古本で入手したことがあります。面白い特集がありそうなので、表紙を1冊ずつ見ていって見つけたのが渦波蒔絵のこの表紙でした。ひょっとして白山松哉?と思って開くと2点のとんでもない名品の煙草入れが掲載されていたので、1976年の第11号の1冊だけ買ってきました。
 
 1点は白山松哉の渦波蒔絵煙管筒。叺は巣革の金唐革で、前金具は加納夏雄素銅「魚藍観音」、裏座も夏雄で金無垢板に経文で、前田南斎の外箱です。煙管筒は、松哉のパトロン今村繁三売立目録に出ている共箱のもののようです。取り合わされた時点で共箱は失われてしまっていたのでしょう。しかし今村家の白山松哉の煙管筒は、これで全て現存が確認されました。売立目録を見ていて近年感じることですが、意外に戦災での焼失は少ないのです。
 もう1点は、柴田是真の青銅塗青海波塗地に貝尽蒔絵煙管筒。琅玕緒締、叺は金唐革で、後藤一乗の群千鳥の前金具、匹田裂の外袋です。
 
 少なくとも昭和51年まではこのような名品の煙草入が国内に現存していたのです。海外に流出していないと良いのですが。。。


『江戸っ子』第11号


『今村繁三氏蔵品入札』
右上 292撫子蒔絵煙管筒(バウアー・コレクション)
左上 293葵蒔絵煙管筒(バウアー・コレクション)
右下 294渦水蒔絵煙管筒(清水三年坂美術館)
中下 295巴蒔絵煙管筒(バウアー・コレクション)
左下 296渦波蒔絵煙管筒(『江戸っ子』掲載、現所在不明)
| 売立目録・オークションカタログ | 09:53 | comments(0) | trackbacks(0) |









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