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蒔絵・研究日誌

「蒔絵博物館 高尾曜のホームページ」の併設ブログ。
日々の研究の活動報告、展覧会観覧記録や歴史の話など、つれづれなるままに書いています。
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柴田是真作「柴舩蒔絵印籠」(ボナムス社ロンドン・オークション)
昨晩、ボナムス社ロンドンで、日本美術のオークションがありました。

ボナムス社ホームページ

このオークションで注目していたのは柴田是真作「柴舩蒔絵印籠」で、全くのうぶの新出作品です。柴田是真の柴舩蒔絵印籠で現存するものとしては、アービング・コレクション、2011年の豊田市美術館での『柴田是真』展で展示された個人蔵の分に次いで3点目、戦前の売立目録に他に2点あるので、最低でも5点は作っていたことになります。カタログでは「蒔絵博物館」作品展示室古満文哉作「柴舟蒔絵印籠」の解説文の私の考察が翻訳引用されていました。書籍でなくWEBから引用されることは珍しいことです。

 この作品が貴重なのは、私が想像していたとおりの書付のある共箱が附属していることです。ただその共箱は桐箱ではなく、予想だにしていなかった紙箱に漆をかけた一閑張で、そこに朱漆で表に「柴舩印籠」裏に「本阿弥蔵/光悦造写/是真(古満)」と書付けられていたのです。これは非常に珍しいものです。是真がの字を使ったのも面白いと思います。  
 印籠自体はこれまで確認されていた光悦写のものより大きく、意匠もアレンジされています。銘ぶりも申し分ありません。根付は七夕の梶葉で、こちらも良い銘です。保存状態、外箱の様子から見て、まず日本国内に伝存していたものでしょう。そして 50,000ポンド (8,535,942円) という落札額は、残念ですが、おそらく日本人ではないでしょう。是真風の画風でもなく、是真の特徴的な技法でもない琳派風の印籠としては、異例の高値です。やはり特異な外箱意匠の由来に関する考察によるところが大きいと思います。

 今回のオークションでは、一部過去に海外で流通していた作品もありましたが、日本からの出品と見られる作品が多いように思いました。日本人、嘆くべしです。


 
JUGEMテーマ:アート・デザイン
| 売立目録・オークションカタログ | 23:04 | comments(2) | trackbacks(0) |
ご無沙汰しました。明治以来、日本美術は流出の一途です。私にとっては非常に悲しいことです。
| 高尾曜 | 2014/05/17 11:18 PM |
ご無沙汰してます。すぐにコメントがあると思いました。さて
マーケットでは落札価格が高くなる(新たな買い手が現れる)
と新出品が出てきますね。今後はこの傾向が続くと思われます
。残念ですが日本人ではありませんが次世代のコレクターが出てきたことに私は良かったと思っています。如何でしょうか?
| 三隅悠 | 2014/05/17 1:23 PM |









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