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蒔絵・研究日誌

「蒔絵博物館 高尾曜のホームページ」の併設ブログ。
日々の研究の活動報告、展覧会観覧記録や歴史の話など、つれづれなるままに書いています。
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夏休みの調査
遅い夏休みを取っています。今日はフィールドワークっぽい調査です。上野駅から出発し、稲荷町の長谷川光祗の菩提寺へ行きました。残念ながら墓地が全くなく、墓石は発見できませんでした。そこから歩いて古満寛哉の菩提寺と梶川家の菩提寺へ。さらに歩いて東京文化財研究所へ。文献調べはあまりに久しぶりで、成果が全く上がらず諦めて退散しました。
 気を取り直して、以前からずっと調べようと思っていた御蒔絵師棟梁菱田家の菩提寺へ。どのように菩提寺を見つけたかは今はまだ明かせません。幸阿弥家の分家と言われ、幕末の菱田自得は御蒔絵師の最上位にあり、下絵師に若き日の河鍋暁斎を雇い、塗師にはあの渡邊喜三郎の先祖を雇っていたという、最高の下職集団を抱えていた蒔絵師です。もし墓石を発見し、さらに子孫がいて家系図を発見できれば、全く謎だった菱田家が全て解明でき、20年続いた私の菱田家調査の遠い道のりはこれで終わるはずです。巨大な山門広大な寺域、さらに参道からは大名墓も見え、期待に胸が高鳴ります。ところが受付で伺うと、意外にも菱田さんという檀家はなく、可能性のありそうな苗字も全て該当がありません。戦前の文献を見せたところ、戦災で史料を焼失し、全くわからないということで、逆に文献を提供することになりました。
 念のため無縁仏の墓石を見に行くと、2、300基もの墓石がびっしりと隙間なく林立して保管されています。中の方は物理的に調べようもありません。確認できる範囲は見ましたがありません。おそらく全ての墓石が残っていそうなので、確実にそこにあるはずなのですが、確認できないとは、何ともどかしいことでしょう。菱田家の系譜を解明する手がかりは、ここでぷっつりと切れました。余談ですが、無縁仏の墓石で珍しかったのは「駿馬一瞬」という碑です。これは松前公の愛馬の碑で、戦前はこのお寺の名物だったはずですが。確かに馬だから子孫はお参りに来ないので無縁仏といえばそうですが。。。今日は空振りばかりの1日でした。




 
JUGEMテーマ:日本史

 
| 研究 | 20:21 | comments(0) | trackbacks(0) |









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