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蒔絵・研究日誌

「蒔絵博物館 高尾曜のホームページ」の併設ブログ。
日々の研究の活動報告、展覧会観覧記録や歴史の話など、つれづれなるままに書いています。
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愛知県西尾市板倉家菩提寺 万灯山長圓寺文化財総合調査報告書
先日、『愛知県西尾市 板倉家菩提寺 万灯山長圓寺文化財総合調査報告書』が届きました。解説編、目録編上・下の3冊からなる大部です。この報告書での漆工分野での最大の新発見は、悉皆調査によって初代山田常嘉とその父の合作ともいうべき、達磨蒔絵硯箱が発見されたことです。カラーの図版入りで小池富雄先生が解説されています。私も昨年、実際に調査させて頂きました。この硯箱は常嘉の父が寛永年間に板倉重矩のために製作し、重矩が30年余り愛用したのち、常嘉に父の形見として下賜されたものです。その後常嘉が十余年所蔵していたものを、重矩の菩提を弔うために常嘉が蓋表に由緒を蒔絵して板倉家菩提寺の三河西尾の長圓寺に奉納したというものです。
 これまで初代山田常嘉の作品は1件しか確認されておらず、江戸前期の在銘作品がほとんどない時代の、奉納品ゆえに在銘である極めて貴重な作例です。そしてそれにより山田常嘉の前名が、これまで伝えられていた寺田常嘉ではなく、寺西常嘉であることも判明したのでした。これは非常に大きな発見です。

JUGEMテーマ:日本史


 
| 新刊 | 21:26 | comments(0) | trackbacks(0) |









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