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蒔絵・研究日誌

「蒔絵博物館 高尾曜のホームページ」の併設ブログ。
日々の研究の活動報告、展覧会観覧記録や歴史の話など、つれづれなるままに書いています。
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水野越前守家の盃コレクション

去年の12月に突然出現して発見した資料群です。天保の改革で有名な浜松藩主で老中を勤めた水野忠邦に関係した盃類です。外箱や貼札・付札が一連のもので、水野越前守家の伝来品です。

 伝来が判明するのは、文化7年(1810)に水野忠邦の父、唐津藩主水野忠光(ただあきら)の41歳のお祝いに配った盃の残りが2つあるためです。忠邦の祖父、水野監物忠鼎(ただかね)が鶴の絵を描き、水野忠邦が「齢」の書をなし、父水野忠光が裏の書を書いています。箱書は忠邦なので、お祝い自体を忠邦が企画したのでしょう。水野忠光正室・清徳夫人の40歳の祝いの盃も残っています。

 この家のコレクションは、資料的には初代古満寛哉作「吉野蒔絵盃」古満欽哉作「日出山水蒔絵盃」二代長野横笛作「木賊蒔絵盃」、保雪作「富士高輪蒔絵盃」などが注目されます。

 

 初代古満寛哉の盃は、「寛」の字が珍しい行書体です。初代古満寛哉作、酒井抱一下絵「亀蒔絵三組盃」など、これまでに4点だけを確認していましたが、伝来が判明する作品が見つかったのは初めてです。

 長野横笛については、箱の貼札に「二代横笛作」とあり、同時代人によって書かれているので、明確に二代の横笛に注文したという認識があったことが分かります。

 いくつは、箱や札だけあって、既に紛失されてしまっているものもありますが、明治維新から150年も経っているのに、このような、うぶでまとまったコレクションが登場するのは、やはり日本国内ならではのことだと思います。

 

 

 

 

JUGEMテーマ:日本史

| 研究 | 16:48 | comments(0) | trackbacks(0) |









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